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九谷 shape&drawing 窯元宮吉製陶×元女貴之

九谷 shape&drawing
窯元宮吉製陶×元女貴之
 

端正な白磁のうつわに、色とりどりの絵を描く九谷焼。製陶と絵付けを分業することで伝統技術が守られてきました。

近年、新たな産地のあり方を模索しながら白磁器のブランドを立ち上げた九谷焼窯元・宮吉製陶と、新進気鋭の絵付師・元女貴之氏のコラボ展示会を開催します。形と絵の美しい競演です。見比べて眺めて、伝統工芸品の幅広い魅力をお楽しみください。

新年に向けた華やかな花の絵付けや干支ものが描かれた絵付皿。シルエットが美しくクリスマスにも新年にも楽しめる白磁のうつわ。さまざな器をお選びいただけます。

 

【期間】2023年12月1日(金)~12月10日(日)  
    ※12月6日は定休日
      ※混雑状況に応じて人数制限を設ける場合がございます。

 

   ※作家・元女貴之氏 在廊予定 12/2,3,9,10


 

 

日本を代表する色絵陶磁器・九谷焼。江戸時代前期に誕生した、石川県南部で作られている歴史ある伝統工芸品です。五彩手(九谷五彩)と呼ばれる色鮮やかな上絵付けが特徴で、緑、黄、紫、紺青に赤を加えて5色を用いて美しい絵柄を絵付けします。

 

九谷焼は分業制で、素地(きじ)の成形や焼成、絵付け、販売を分業制で行い、効率化を図りながら産地を守ってきました。絵を描く職人を「絵付師」といい、九谷焼は絵付師の名や窯元名で世に出ていきます。また、絵付師は作品のプロデューサー的な役割も担っています。一方で素地(きじ)を成形する職人は素地師(轆轤師)と呼ばれ、絵付けをする前の白磁器を作っています。九谷焼の魅力は、どちらか一方だけでは成り立ちません。さまざまな職人が繋がり、日本を代表する器として発展してきました。

 2021年、産地の未来を新しく切り拓く白磁器ブランド「tocowa」を立ち上げた、九谷焼窯元 宮吉製陶

 

 新進気鋭の絵付作家として、美しく優しい視点で植物を描く元女貴之。

 

九谷焼に新しい風を吹き込む窯元と絵付師の展示会を、どうぞお楽しみください。

 

九谷焼窯元・宮吉製陶

1972年創立。

創業から50年余。器産地の旧体制を脱却し新たなモノづくりをしていくために、伝統工芸・九谷焼の産地、石川県小松市において、産地発ブランドとして「tocowa」を2021年に立ち上げました。

「伝統を基に常に若々しく進化する」

をコンセプトに、九谷焼産地の窯元だからこそ出来るオリジナル製品と、伝統的な技法が用いられた器に秘められた可能性を探求しています。

私たちは、九谷焼の歴史と精神を尊重し、時代の変化を見据えて新たなものづくりを進めることで、九谷焼の発展的継承の一役を担うブランド作りを目指します。

常若の精神を、九谷焼の産地から。

新しいカタチのものづくりにご期待ください。

元女貴之 陶歴

 

昭和57年 石川県生まれ

平成29年 石川県立九谷焼技術研修所本科入学

平成30年 第13回 能美市美術展 入選

平成31年 石川県立九谷焼技術研修所本科卒業

      石川県立九谷焼技術研修所研究科入学

      山田義明氏に薫陶を受ける

      第34回 石川の現代工芸展 入選

      第43回 伝統九谷焼工芸展 入選

令和2年  石川県立九谷焼技術研修所研究科卒業

      KUTANism  名工選「next九谷 vol.Ⅱ」展

令和3年  KUTANIの新しい風Ⅱ (柿傳ギャラリー)

      三人展(クラフト広坂)

      KUTANism  名工選「next九谷 vol.Ⅲ」展

      KUTANism 高雅絢爛展-九谷焼の今-  

             「新春のいろどり」展 (阪神梅田本店)

令和4年  二人展(ギャラリー花あさぎ)

              KUTANism  名工選「next九谷 vol.Ⅳ」展

      三人展(クラフト広坂)

      個展(丸八製茶場実生)

令和5年  「春をたのしむ生活工芸」展(伝統産業工芸館)

              KUTANIの新しい風III (柿傳ギャラリー)

      陶展 (丸八製茶場実生)

      二人展(クラフト広坂)

 

      繋がる展(能美市九谷焼美術館)