5月のおやつ 神谷麻穂 懐紙皿 ×練り切り
お菓子にしか興味のなかった私が器の魅力にはまって、もっとお菓子が好きになった!このコラムでは、うつわ屋で働くお菓子好きな私が、器とお菓子への熱い思いをつづります。
コラムの連載を始めてから、ずっと食べたかった…いや書いてみたかったお菓子があります。
それは「練り切り」。
上生菓子の代表格である練り切りは、白あんに求肥などを練り込み、さまざまな色や形に細工した和菓子です。大好きなあんこが堪能できるうえに見た目もかわいい。心まで潤してくれる練り切り。
福井市春山のお菓子処丸岡家さんの練り切りは、色彩豊かで季節感にあふれるものばかり。店頭には練り切りがたくさん並んでいました。
そんな練り切りと合わせるのにぴったりな菓子皿がこちら。
神谷麻穂さんの「菓子皿懐紙型」です。
お茶席でお菓子を乗せる懐紙のかたちをした菓子皿。小さな平皿ですが、1枚にたくさんの美が詰め込まれています。
パステル調の色模様は、印象派の絵画のよう。
あえて凹凸をつけた表面には釉薬がちりばめられ、光を受けるとチラチラと輝きます。
土の質感が残る手ざわりや抽象的な絵模様は、手にとる人それぞれ違った印象を持ちそうです。
晴れた海のサンゴのような、朝露に濡れた花畑のような。
想像力がかき立てられ、なんとも魅力的です。そんなお皿に、いろいろな練り切りをそっと乗せてみました。
思わずため息が漏れそうなかわいさ。あえて真ん中に置かず、ちょっと右下に置いてみました。
菓子とうつわ、しっくりと調和しています。両方の良さを引き出し合っているようです。
こちらの練り切りは「花菖蒲」という名前。5月らしいですね。
こちらは「晴れ風」。外側の薄い白あんに、内側の色つきあんこを透かしたひかえめな色使いが、日本らしい美を感じさせます。
こちらは「濡れつばめ」。
ひと口ほおばると、そのなめらかさにびっくり!やさしくじんわりとした甘さが舌の上でとろけます。何個でも食べられそう。
練り切りと器。
どちらも華やかなのにケンカしないのは、移ろいゆく自然の繊細さを表現した作品同士だからではないでしょうか。
緑茶を用意して、新緑がまぶしい縁側でいただいたら最高ですね。カジュアルなお茶席で使ってもきっとステキ。お茶碗とのコーディネートも楽しくなること間違いなしです。
練り切り 400円(税込)
お菓子処 丸岡家
- 福井市春山2丁目18-18
- 0776 -22‐5394
- 営業時間 8時30分~18時
- https://www.instagram.com/maruokaya/


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