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3月のおやつ|我谷盆とまめおの和三盆糖

3月のおやつ 我谷盆とまめおの和三盆糖

 

お菓子にしか興味のなかった私が器の魅力にはまって、もっとお菓子が好きになった!このコラムでは、うつわ屋で働くお菓子好きな私が、器とお菓子への熱い思いをつづります。

 

長い冬が終わりに近づき、春の気配が漂い始めるこの3月に使いたいうつわがあります。

上陽子さんの我谷盆(わがたぼん)をご紹介します。

 

 

石川県の山奥にかつて存在した我谷村(わがたにむら)発祥の木のお盆。深く雪に閉ざされる冬の間の手仕事として、江戸後期から作られてきました。板ぶき屋根の栗の端材から作られ、ノミ跡がそのまま残った素朴な風合いが特徴です。

 

 

しかし時代の移り変わりとともに作り手が減り、昭和中期に我谷村はダムの底へ。我谷盆は、そこで「幻のお盆」になってしまいます。

 

 

しかし、その後木工芸を愛する人々により現代に復活。今では、森口信一氏により設立された木工塾「風谷アトリエ」から新しく作家が誕生しています。

 

上陽子さんは、風谷アトリエの第1期生。彼女の作品は灰汁や栗渋、鉄しょうを塗布し、色もさまざま。節穴や木のうねりをそのまま活かした個性が魅力です。


我谷盆に合うお菓子で真っ先に頭に浮かんだのがお干菓子(おひがし)。

 

「まめおの和三盆糖」 1個 270円(税込)/まめだまめお(福井市)

 

可愛い色や形の和三盆と、カラフルな金平糖入り。

 

 

細長い我谷盆に直接ちりばめました。

 

 

か わ い い

 

一つひとつ飾りつけるワクワク感がたまりません。まるでアートを作るような満足感もあります。

 

 

ハートやお花、今年の干支である午(うま)も。お店のキャラクター「まめおくん」も入っていますよ。

 

 

大きいサイズの我谷盆には、カフェ風のすてきな喫茶セットを。

 

伝統を生かしつつ、今の暮らしに溶け込むものを作り出す上さんの作品は、素朴なのにどこかモダンさが漂います。

 

おもてなしにもちょうどいいですね。気取らないのに、ちゃんと可愛く、そして上品。

 

 

和三盆糖のまろやかで上品な甘みは、コーヒーや紅茶にも合いそう。口に入れたときにほのかにとろみがあり、気分がホッと落ち着きます。

 

3月は終わりと始まりの季節。

 

新しいことを始める人、これまでやってきたことを手放す人。

今いる場所を離れ新天地へおもむく人、そしてそれを見送る人。

 

晴れやかだけど、ちょっぴりセンチメンタルになる季節ですね。

可愛いお茶セットがあれば、そんな気分も楽しめるかも。