能作 NOUSAKUのお取り扱いを始めました。
「曲がるKAGO」など、曲がる錫の器シリーズで世界に知られている能作。雑誌やTVなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。富山県高岡市の伝統工芸・高岡銅器を、モダンなテーブルウェアやインテリアに昇華させた能作の商品たち。
純度100%の錫のやわらかい特性を生かして自由にデザインされた商品は、まるでアートのよう。平面の錫がぐにゃっと曲がり器になる。その斬新なアイデアが、海外でも高い人気を得ています。
小さな湊町の小さな店に能作の商品がやってきたのは、富山からの観光客のお客さまのひと言がきっかけでした。
「能作さんの商品も置いたらいかがかしら。社長は、この町の出身よ」
え?
ええ?
えええ!?
全く存じ上げなかったので、驚きました。そして早速、三國會所の某おじさまに尋ねると、
「なんや、能作を知ってるんか?同級生やぞ」と、すぐに連絡を取ってくださいました。
三本日和の目の前は、三國會所の事務局がある三國湊町屋館。毎日のように顏を合わせる、あの方やあの人、みな同級生とのこと。なんとまぁ!
伝統工芸の良さ、技術や特性を守りつつ、ニーズにあった新しいスタイルを確立する。このバランスを取ることは、なかなか難しいものです。どちらに偏っても、うまくいかない。そのバランスを取りつつ、素晴らしいプロダクトを世に生み出している方が、この湊町出身だったとは。なんだか誇らしい気分になりました。
そして、サラリとご縁をつないでくださる、町づくりのおじさま達。このオープンな気質こそ、古来よりヒトやモノが行き交った湊町三国の気質なんだな。あったかくて、うれしくなります。有り難うございます。
こうして、三本日和での能作さんの商品のお取り扱いが始まりました。
お皿や箸置き、ぐい呑みやカップなど、まずは日常的なアイテムを揃えました。錫はお酒や飲料水をまろやかな味わいにすると言われています。抗菌作用もあるので水が腐りにくいのも特徴です。ぜひ手にとって、その感触を知っていただけたらと思っています。
余談ですが、真っ先に仕入を決めたのは、錫の箸置き「8」シリーズ。紹介してくださった三国のおじさまにあやかって「8・ハチ」を仕入れました(笑)。そして、この「8」が真っ先に売れました。末広がりの縁起がいい数字。これからの素敵なご縁、そして面白い展開を予想させるようなスタートです。
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