漆琳堂さんから、越前漆器の名刺入れが入荷しました。
漆器の日常使いを目指した「うるみ」シリーズ。馴染みやすいデザイン、なおかつ粋で品がある名刺入れです。「茄紺」「朱」「生漆」「緑」の4色あります。
かつて民藝運動が盛んだった頃から、ものづくり王国として一目置かれていたという福井・越前の地。福井には今でも越前漆器、越前和紙、越前焼、越前刃物と、さまざまな伝統工芸の産地として知られています。これだけの物づくり技術が同エリアに集中して点在しているというのは、とてもすごいこと。この名刺入れは、その素晴らしさをギュッと凝縮したモノになっています。
福井には伝統工芸と呼ばれるモノづくり技術がたくさんあります。たまたま偶然、ものづくりの技術が隣近所に集まった?いやいや、それぞれに繋がりがあるなかで発展していったのでしょう。今では自治体になぞらい産地が明確に分けられていますが、隣り合わせの地域ではグレーゾーンもありますし。
それぞれの技術や道具、素材がどこかで繋がっている。モノとモノが繋がっている。だって工芸品は暮らしの道具として育まれたもの。さまざまなものが集約して、人の生活が成り立つのですから。このエリア一帯の古民家を覗いてみると、その意味がなんとなく分かってきます。
話を名刺入れに戻します。
この名刺入れは、越前和紙と越前の指物、越前漆器がコラボレーションして生まれました。越前和紙に天然の漆を塗り、越前の指物と合わせています。100%福井産、made in 越前。
越前和紙に漆を塗って強度を高めているとはいえ、乱暴に扱うのはNGです。それだけに、この名刺入れを使うと所作が美しくなる気がします。日本人の心が宿る、いや、育てる名刺入れといえるかも。
時間が経つにつれ変化していく天然の漆と、しっとりとした和紙の手触り。福井の技を熟知した職人が作った名刺入れをお楽しみください。
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