2月のおやつ 猫もなかと白九谷
お菓子にしか興味のなかった私が器の魅力にはまって、もっとお菓子が好きになった!このコラムでは、うつわ屋で働くお菓子好きな私が、器とお菓子への熱い思いをつづります。
2月といえばバレンタインデー。普段はあんこがメインの和菓子屋さんに、チョコレート商品がずらりと並びます。
今年の自分チョコは何にしようかな)と探していたら、福井市の竹内菓子舗さんで可愛いネコちゃんを発見!
「猫もなか」
「羽二重あんバター&アーモンドキャラメルショコラ」との記載を見て、即お持ち帰りしました。
もなかの皮と羽二重あんバターに分かれ、もなかの皮が丸まったネコちゃんの形になっています。
このキュートな猫もなかをのせるのに選んだ器はこちら。
九谷焼窯元である宮吉製陶の「衾雪(ふすまゆき)」シリーズより。型打菊皿です。
九谷焼と言えば「九谷五彩」の鮮やかな上絵付けを思い浮かべますが、衾雪シリーズは白の美しさが際立つシンプルなうつわです。
「花坂陶石」と呼ばれる最高級の陶土は、ほのかに青みがかった繊細な白さが特徴。雪の結晶を思わせる貫入(釉薬のヒビ)模様が、透明感を感じさせます。
菊花型のほっこりした丸みが、にゃんこの可愛さを引き立てますね!こげ茶色の縁錆も、アンティークっぽい雰囲気で素敵なんです。
もなか皮の内側にキャラメルアーモンド入りのチョコレートが流し込まれています。
この皮に挟むのがこちら、羽二重あんバター。
福井名物、羽二重餅の中にあんバターが入っているようです。
先ほどのもなか皮でサンドしてみますと…
分厚い、分厚いです!食べ応えへの期待に胸が高鳴ります。
猫もなかの分厚さとは対照的に、器はとっても薄い造り。
ろくろ挽きと型打ち成形により、口縁に向かうほど薄く繊細な手触り。
その薄さは光にかざすと透けるほどです。
素敵な器にのせて、さあ一口。
最中、羽二重餅、粒あん、バター、チョコレート、キャラメリゼされたアーモンド…盛りだくさんかつ一見バラバラなジャンルの素材が、お口の中で調和!これはびっくりです。
食感も豊かで、パリパリ、ザクザク、もっちり、とろり…最後の一口まで飽きさせない、魅力的なおやつでした。
ただ、食べ応え満点な分、キレイにお上品に食べきるのは至難の業。ここはひとつ、お気に入りのうつわにのせて、こっそりとひとり占めで食べたいものです。
袋から出してそのまま食べてもいいけれど、お気に入りのうつわにのせるだけで、もっと特別感が味わえる。
今年のバレンタインは、そんな特別な時間を演出してくれる器をチョコに添えてみませんか。

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